WE LOVE TAHITI

INFORMATION

SEARCH
エリア選択 ジャンル

マチス – 楽園を「あえて描かなかった」画家

Category: 絶景

マティスとタヒチ ― 楽園を「あえて描かなかった」画家

タヒチといえば、多くの人がまず思い浮かべるのはポール・ゴーギャンの色鮮やかな絵画かもしれません。

「楽園」「原始」「南国」──
そんなイメージを、私たちは自然とゴーギャンのタヒチと結びつけています。 でも実は、アンリ・マティスもまたタヒチを訪れていた画家だということは、あまり知られていません。

マティスがタヒチを訪れたのは1930年。すでに名声を得た後のことでした。

彼はゴーギャンのように「楽園を求めて」タヒチへ渡ったわけでもなく、また、現地の生活や人々を積極的にキャンバスへ描き留めたわけでもありません。

むしろマティスは、タヒチの光、色、空気感を静かに、体の奥で受け取っていたように見えます。

そして、意外なことに、マティスがタヒチ滞在中に描いた作品はごくわずか。

南国らしい人物画や風景画がずらりと並ぶことはありません。

それでも彼は後日になって「これまで見たことのない光だった」と語っています。

タヒチの強い太陽、海に反射する色、影の中に潜む鮮やかさ──後年のマティスの独特の色彩感覚の中にそっと溶け込んでいたのかもしれません。

ゴーギャンとの決定的な違い

ゴーギャンは、タヒチに「楽園」を見出し、それを絵として残しました。

一方マティスは、楽園を前にしてあえて描かない、という選択をした画家だったとも言えます。

彼にとってタヒチは、モチーフではなく、感覚をリセットするための場所。そのような感じだったのかもしれませんね。 マティスにとってのタヒチの印象は? などと聞くことはもはやできませんが、彼の晩年の切り絵作品や、自由で解放された色彩表現を見ていると、その根底に「あの南の島の光」が自由奔放に流れているようにも感じられます。

PAGE TOP